当院では月に1~2回程度、スタッフの勉強会をしています。
本日は高齢者の疑似体験を行いました。
手足に重りをつけて、サポーターで関節の動きを制限します。手袋をはめて、手の感覚や動きも制限します。さらに、耳栓で難聴気味にして、とどめはゴーグルで目をかすませて視野も狭くしました。
いつも何気なく行っている動作の一つ一つが上手くできません。立ち上がるにも座るにも、おもわず「よっこいしょ」と声が出ます。財布の小銭は出しづらく、もしも落としてしまったら拾える気がしませんでした。
そして、何といっても一番つらいのは見えにくいことでした。動くのが怖いですし、気分も塞いでしまいます。
疑似体験終了後は、ゴーグルを外した瞬間に視界がパッと広がって、他の装具はまだ付けたままでしたが、気分はとりあえずすっきりしました。
白内障手術を受けて見やすくなった患者さんの感動もこれに近い感覚だと思います。実際に、白内障術後の患者さんからも喜びのお声を頂戴します。
本日の経験を糧に、これからも患者さんのお役に立てるように日々の努力を重ねていきたいと思います。