明けましておめでとうございます。
当院は1月6日から通常通り診療しております。早速多くの患者様にご来院いただき、緑内障発作を伴った過熟白内障など難症例の白内障手術や、硝子体出血に対する硝子体手術など、外来も手術も初週からフル稼働でした。
ちなみに最近気になった傾向が、昔は夏に多いとされていた「はやり目」(アデノウイルスによる結膜炎)が冬など他の季節にも多いことです。12月にもほぼ毎日のようにはやり目の患者さんが来院されており、昨年も同様の傾向でした。患者さんのお話を詳しく伺っていると、特に一部の保育園で大流行してそれが家族、周囲へと波及しているように思えます。つまり、生活スタイルの変化で共働きが増えて、保育園に長時間お子さんを預けるようになったというのが、年間を通じてはやり目が流行しやすい一因となっているのかも知れません。
あまりにもはやり目の患者さんが多いので、当院では昨年よりアデノウイルスの検出装置「クイック チェイサー Immuno Reader」を導入しました。患者さんの涙を専用キットで吸い取るだけでウイルスの有無を機械で自動判定してくれるという優れものですが、まだ導入している施設は少ないです。
これにより、従来ならアデノウイルス検出キットで患者さんの結膜を綿棒で血がにじむくらいまで擦って検査しなければならなかったのに比べると、患者さんの負担がずいぶん軽くなりました!
これからも患者さんの負担を軽減できるような機器や手技は積極的に取り入れていきたいと思います。今年もよろしくお願い申し上げます。
【クイック チェイサー Immuno Reader】
【アデノウイルスの判定結果】